ウサギ(重歯目ウサギ科)

ウサギの寿命

本や参考書では5~7年と記載されていることが多いようです。
しかし、実際は7年以上生きている子も珍しくありません。なぜ5~7年と言われているかというと、3~4歳のメスのウサギでは子宮の病気にかかることが多いためそれが原因となって死んでしまう子が多く、平均寿命が短くなってしまうのです。

ウサギの避妊はあまり耳にしないかもしれませんが犬猫と同じようにウサギも避妊手術をすることで長生きすることができるんです。

ウサギの品種

体型、毛の長さ、毛並みや毛色などでわけられており、多数の品種がいます。

  • ◇ネザーランドドワーフ:最小種のウサギ
  • ◇ホーランドロップ:垂れ耳ウサギの代表種
  • ◇フレンチロップ:大型の垂れ耳ウサギ
  • ◇アメリカンファジーロップ:長毛種の垂れ耳ウサギ
  • ◇ジャージーウーリー:頭部の毛は短く、体の毛が長い

ウサギの習性

ウサギは明け方と日暮れ頃にもっとも活発に動く夜行性の動物です。

怒ると後ろ足で地面を蹴ってバンバンと音を立てるスタンピングという行動が見られます。性格は一般的には温和で人に従順な子が多いといわれていますが、実際には自己主張が強い子が多いようです。

ウサギは普通のウンチの他に盲腸便というウンチをします。しかし、盲腸便を見ることはあまりありません。なぜならウサギは盲腸便を食べるからです。盲腸便はアミノ酸やビタミンB群が豊富に含まれており、ウサギのエネルギー源となるため盲腸便を食べることはとても大事になるのです。

ウサギは朝方、肛門に顔をつけて肛門から直接盲腸便を食べます。もし、いつもと違う形のウンチを見つけたら体調が悪くて盲腸便が食べられないのかもしれません。ちょっといつもと違うなと思ったら病院で診察してもらいましょう。

ウサギの生理学的特徴

ウサギの前歯と奥歯は伸び続けます。牧草を食べる時に歯をこすり合わせることで歯も削れて伸びすぎるのを防いでいます。尿色は黄色~茶褐色などの有色で白く濁っています。メスには肉垂と呼ばれる顎の下のたるみが見られます

ウサギの種類によって肉垂の目立ち方は変わります。また、メスは偽妊娠が起こりやすく発情行動や巣作り行動が頻繁に見られ、乳腺が腫脹して泌乳も起こります。偽妊娠によって神経質になったり自己主張が強くなり攻撃的になったりすることがあります。乳腺が腫脹することで乳房炎などの病気になりやすくもなるのでよく様子を見てあげてください。

ウサギの飼育

ウサギは単独飼育と複数飼育のどちらでも問題はありません。しかし複数飼育の場合は、ウサギ同士の相性によってストレスになってしまったり、繁殖してしまったりする危険性を考慮する必要があります。

基本的に暑さに若干弱く、寒さに強い動物です。環境温度は16℃~22℃が理想です。食性は完全草食性です。牧草を中心にウサギ用ペレットフードや野菜などを与えてください。

季節の変わり目の毛の生え変わりの時期の抜け毛や毛繕いのしすぎでたくさんの毛を飲み込まないようにブラッシングをしてあげたり、毛が胃に溜まってしまい毛玉になることを予防するためになるべく食物繊維の多いごはんをあげ、胃の働きを活発的に促す牧草はいつでも食べられるようにしておきましょう。

トイレのしつけは時間をかければある程度覚えます。しかし個体差はあり、すぐ覚えてくれる子もいれば全く覚えない子もいます。

☆食べてもいいもの⇒ニンジン、チンゲン菜、セロリ、小松菜、レタス、キャベツ、ブロッコリーなど

※注意:水分が多いため与えすぎるとお腹がゆるくなる場合がありますので与え過ぎに注意してください。

主な疾患

不正咬合

⇒歯の咬み合せが悪くなる、歯が折れる など
◇原因:不適切な食事、ケージなどの硬いものを咬む、ぶつける、高い場所から落ちる

消化器系疾患(胃毛球症)

⇒食欲がなくなる、糞量の減少、便の大きさが小さくなる、下痢を起こす など
◇原因:毛繕い、ストレス、食べたものが詰まって流れにくくなる、排泄できない
◇予防:定期的にブラッシングをしてあげる、食物繊維の多い食べ物を与える、パイナップルやパパイヤの酵素が毛球症の予防にいいとされている

膀胱結石

⇒血尿、外陰部が汚れる、頻尿、おしっこをしようとするが出ない など
◇原因:食事(カルシウムの多いペレット、アルファルファの与えすぎ など)
◇予防:カルシウムなどの摂取を控える、水分をしっかり与える、適度な運動をさせる

スナッフル

⇒風邪のような症状で、初期は激しいくしゃみや水っぽい鼻汁。その後鼻汁は徐々に白色~黄色い膿状のものに変わっていき、鼻の周りを汚す。進行すると結膜炎を併発させてしまい、目の周りに大量の膿状の目ヤニが溜まる。
◇原因:細菌感染(パスツレラ菌)
◇予防:飼育環境を整える(こまめに掃除、消毒をする)

斜頚

⇒神経症状のひとつ。首が曲がって見える、眼球が揺れる、立っていられなくなる、ごろごろと転がった状態になる など
◇原因:内耳炎、前庭(内耳)の炎症、脳腫瘍、パスツレラ感染症(スナッフル)、エンセファリトゾーン症 など

エンセファリトゾーン症

⇒エンセファリトゾーン原虫の寄生による病気。斜頚の他に食欲不振、活力がない、急に興奮するなどの症状も見られることがある。また、神経症状も見られることがあり、下半身の麻痺や痙攣が見られる。
◇予防:エンセファリトゾーン症は感染していても発病しないウサギも多くいる。発病させないためにはウサギの免疫力を低下させるようなストレスをかけないこと、体力の低下を防ぐために適度な運動をさせることが大切である。

クロストリジウム症

⇒クロストリジウムという細菌が産生する毒素による腸管中毒症(腸性毒血症)。ウサギでは比較的多く、子ウサギでは死亡率も高い。急性の症状が多く、元気がなくなる、食欲不振、発熱、水溶性の下痢 など

◇原因:クロストリジウムの細菌感染、高カロリーなご飯の与えすぎ、食物繊維不足、ストレス、デンプン質の与えすぎ、不適切な投薬
◇予防:※ウサギには投与してはいけない薬があります。家庭にある人用の薬を与えたことで、逆に体調が悪化してしまうことも多いです。ウサギの体調が悪いなと思ったら、自己判断で薬を飲ませるのではなく、まずは病院にご相談ください。